Hablar

日々思ったことをつらつらと

《2019-20シーズン版》 塾講師ブロガーが解説する大学受験攻略法

[2019/5/9(木)更新]


こんにちわ。
いよいよ連休が明けてしましまいましたね。
なんだか気が乗らないなぁという人も適度に息抜きしながら、ゆっくりペースを戻していきましょう!


今日は塾講師4年目に入った僕が、高校生の方、保護者の方に向けて「大学受験ってなんなんだ」を書きます。

「受験?なんだかピンとこないなぁ。」という新高3生の皆さん。
「大学受験なんてまだまだ先でしょ!」という高2以下の皆さん。
「子どもが全く勉強しなくて困っている」という親御さん。

あなたたちに向けたメッセージです。
お付き合いください。


f:id:to-tokun:20190510010859j:plain

塾講師から見たこれまでの大学受験

まずは僕がこれまで立ち会ってきた大学受験の話です。
受験の流れから、僕が身につけられると思っている知識、立ち会ってみた感想など、その辺を書きます。

受験の流れ

僕が思っている以上にわからない保護者さんや生徒さんが多いので簡単に流れを解説しますね。


(今の高3で最後ですが)現行の大学受験は大きく分けて2つの受験形態があります。

推薦入試

その名のとおり、学力ではなく、推薦によって判定される入試です。
AO入試・指定校推薦・公募推薦制入試など様々な形があります。

AO入試は、志望動機・中高時代の部活動や課外活動の結果をアピールして大学に入学する方式です。


学力が関係ないこともあって、生徒でAO入試を使用した子は見たことがありません。
すいません…。

  • 指定校推薦

指定校推薦は大学が特定の高校に人数単位で枠を与えています。
通知表の成績や模試の学内順位、学内面接などを通して、学校から選抜された生徒が大学に面接にいきます。

正直、学内での選抜をもらえれば、よっぽどひどいことをしなければ、落ちることはないと言ってもいい入試です。
普段から学校の勉強を真面目にしていて、学校内でトップクラスにいる子はとても簡単に大学に入学することができます。


結構利用している子は多くて、とりあえず先生に「うちは指定校推薦どこがあるの?」と聞いてみたらいいかもしれないですね。


早めに受験が終わるのも特徴です。
11月には入学が決まっていることが多いですね。

公募推薦は自己推薦で、現役生なら誰でも受けられる推薦入試です。
どちらかというと一般入試に近いですね。

学科試験、面接が同時に行われることが多く、内申点(通知表)も影響してくる入試です。
11月・12月あたりに行われ、滑り止めとして使われることが多いです。


最近は大学入試に合格することがとても難しくなっていて、公募試験の受験率が上がり、合格することがかなり難しくなってきています。
肌感ですが、合格率はだいたい30%くらいな気がします。
とりあえず受ける人も多い印象です。



AO入試と指定校推薦入試は専願なので、合格してしまったら絶対にそこに行かなければいけません。
お気をつけを〜。

センター試験

センター試験って誰もがニュースで聞いたことはあるけれど、受験を目の前に控えた受験生とか、受験に関わっている人しか何かはわかっていないってワードだと思います。

センター試験とは1月に行われる、大学入試統一テストのことを指しています。

このセンター試験が大学受験を混乱させていると思うので、少し詳しく解説しますね。


センター試験には複数の役割があります。

  1. 国公立大学の1次試験
  2. 私立大学の入試
  3. 私立大学受験者のレベルチェック(模試的な役割)

この3つです。
つまり、1月に同一の試験を受けるんですが、集まっている受験者がそれぞれ自分の目的を持って集まっている状態です。



センター試験に馴染みのない人は「結局受験なん?どうなん?」って感じですが、受験として受けている人もそうでない人もいるとしか答えられない試験です。

2020年1月に行われるセンター試験が現行の形では最後です。
今回の記事は2020年度受験生のために書かせていただいているので、また後日今後については書きますね!

一般入試

まぁ見ての通り、もっとも多くの受験生が受ける入試です。
1月〜3月にかけて行われます。

私立大学と国公立大学は流れが違うので、分けて説明しますね!

  • 私立大学

学校によって受験時期は違うのですが、1月末から2月の中旬にかけて行われる一発勝負です。


大学は様々な受験日程を用意しており、基本的に日程ごとの出願なので、同じ大学を複数回受験することも可能です。
学力だけを聞いている試験なので、調子とかも考えて複数受けることが当たり前になってます。
日程によって受験科目も違っていたり、日程が他大学と被っていたり、非常にややこしいです。

センター試験を用いる入試や、3月に行われる後期日程などもあり、なんのこっちゃわからん親御さんが多数いらっしゃると思うんですが、もし何かお困りでしたら、Twitterなどでわかりそうな人にお尋ねいただくのがベストかと思います。

国公立大学は一発勝負ではなく、2回受験機会があります。
1次試験は先ほども書いたセンター試験です。
その点数を確認してから、2月に2次試験を受験します。

1次試験の使い方は学校によって変わっていて、
足切り → 一定の点数を満たしていなければ、2次試験を受けることはできない
点数化 → 1次試験と2次試験の合計点で決める
など様々な使い方があります。
ほとんどの学校は点数化ですけどね。

<まとめ>
受験は沢山の形式がある


攻略法

f:id:to-tokun:20190510011046j:plain

前提として、今の高校生にとって大学にとりあえず入学することがベストだと思っているわけではありません。
ただ、多くの人が「とりあえず大学思考」になっていることを嫌というほど感じます。
大学に行けば絶対に安泰だよ、とは言えません。
が、大学に行くためにはとりあえずこれをしようね、はお伝えすることができます。

ということで、ここからはスキルではなくマインドの上で「これを意識するといいよ」を書きます!
頑張れ受験生!

我慢してやってみる

この考え方、僕はとても嫌いです。
とても嫌いだし、できれば全人類の頭の中から「我慢」という単語が消えてしまえばいいのにとまで思っています。

が、現状の大学受験では、「嫌でも少しでも、毎日我慢してやってみる」ことが正攻法です。
よほどの天才ではない限り、しっかりやらないと受験に落ちてしまう世界になっています。

難しくなったのは大人の事情でしょう。
入る価値がどんどん下がっているのに入る難易度は上がってます。

入りたいなら、愚直に頑張ることを学ぼうと努力してみることが大切なのかな、と感じてきています。

「楽しむ」努力をする

「勉強なんて楽しくないよ!」
知ってます。
そんなこと知ってますとも。
大学受験のための勉強なんて面白くないですよ。

意図を伝えられずにひたすら徳川家康公の行動だけを覚えろと言われる。
実際にどう応用されているのかを教えずに理科的知見を教える。
文学の美しさではなく、作者の意図を聞かれる。(知らんわ!)
しかもそれは作者に聞いたものではない。
何かを伝えるためのツールである英語だけをひたすら教えられ、肝心の中身を考える練習は全くさせてもらえない。
受験で急に英作文。
書けなければ「国語力がない」と言われる。
そんなもの小学生の頃から暗記中心に勉強してれば、行間なんて読めないし作れません!


ふぅ。
少し熱くなってしまいました。

今の大学受験には勉強をする側、教える側、そして習う教材そのものに心、感情が抜け落ちています。
そんなもの学んでも面白くないですよね。

でも実は!
面白くなくても面白くする工夫はできます。

自分が生徒にオススメしているやり方をいくつか紹介しますね。

仲間を作る

皆さんは友達と遊ぶときに好きなことはなんですか?
僕は特になくて、なんでもいいんですよ。
それよりも誰とするかの方が大事だと思っています。

カラオケに行っても、なんとなくのノリで、ただの集団で行くのはあまり面白くないですけど、仲のいい趣味の合う人と行くと24時間くらいいれそうな気はしません?

まぁ苦手なこともあるとは思うんですけど、一緒なら頑張れる、とか綺麗事じゃなくて、どーせやらなきゃ行けないならみんなとやったほうが楽しいじゃないですか。


ギスギスするとかあるんですかね?
女の子とかならあるのかな。

もしそれが怖かったらいつでもリプください!
手伝います!
まだまだ自分のコミュニティはしょぼいですけど、それぞれの学生さんが繋がってくれれば嬉しいですねぇ。

大学生と喋る

これはうちの塾の特徴でもあるんですけど、講師が全員大学生です。

大学生と話すことで、どんな生活送れるのか、とか実際自分と照らし合わせてどうなのか、とかを客観的に見れる、らしいです。笑

テンション上がって勉強しようかなっていう気持ちになります。

これは実際に会う必要はないと思っていて、Twitterでもなんでもいいので、気になったら声かけたらいいと思います。
僕なんか暇なのでいつでも相手しますよ!

勉強を工夫してみる

愚直に続けろ、とさっき言ったんですけど、飽きません?
「同じこと」をやり続けることは大切なんですけど、「同じように」やる必要は全くないと思ってます。

英英辞書ゲーム・環境を変えてみる・洋画で勉強してみる・Youtubeで勉強動画を見てみる

とか??

なんぼでも工夫のしようはあります!

目標を決める

to-tokun.hatenablog.jp
またこの記事かよって感じですが、本当に大切です。
志望校までは決められなくても、模試ごとに、もっと言えば週ごとにしっかり決めた方が学習効率上がります。
遠いところから逆算して目標決めるのが一番理想です。

コツは、他の人の話を聞くことじゃないかなぁと思います。
自分の考えを持つことが大切ではあると思います。

ただ如何せんみんながどんなふうに生きていっているのかを知らないままイメージしてねと言われても、これまではレールに乗っているだけだったのでわからないですよね。
自分たちが乗っていたレールからどんな風に羽ばたいていったのかなぁとかをみるのは楽しいと思いますよ!

まとめ

大学受験におけるスキルではなくマインドを改めて書かせていただきました。
どーせやらないといけないと考えているなら、楽しくやらないともったいないですよね。
嫌なことを楽しむマインドを大学受験を通して身につけましょう!!