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社会に出る手順

こんにちわ。中学時代に顔見知りだった生徒同士が同じ高校に行き、むっちゃ仲良く話してるのをみてニヤニヤしているto-toです。

今日は、社会に出る手順 = 「就活」 が変わるよという話です。正直「社会に出る=就職する」っていう考え方自体しょーもないというか、形骸化したものです。ただ、そこにようやく上の方の人が手を付ける準備を始めたとのことなので、そこらへんについて自分の主観も交えつつ、書いていこうかと思います。
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社会に出る = 就職する

皆さん、「社会に出る = 就職する」っていう認識ですよね?同意です。
社会 = 学校とかの枠にとらわれない世界全体
と考えています。
社会に出るって学校とかからの保護から出る、と同義だと思っていて、だからアルバイトという形でお金を稼いでいても、それは社会に出たことにはならないんだと勝手に解釈しています。社会を知るきっかけにはなると思うんですけどね。

就職って何…?

就職ってなんだろうって考えると、わかんなかったんですよね。調べました。

就職とは、高校・専門学校・大学などを卒業する学卒者
または学卒予定者が初めて職業に就く、会社へ入社するといった際に使われる言葉。

正社員として職業に就く、会社へ入社するといった際に用いられることが一般的です。 (コトバンク)

「職に就く」って書いて、会社への入社を表すんですねぇ。不思議です。それだと就社、って言えばいいのになぁと思ったら、そういう言葉もあるんですね。自分が就社ベース(ネームバリューで決める人)なのか、就職ベース(どんなことをしたいのかで決める人)なのかをしっかり見極めましょうっていう記事も出てきました。

ふむふむ。つまり今は

       学校(高校・専門学校・大学・大学院) → 会社

っていう流れが完成しているんですね。

新卒一括採用

では、学校から会社に行く時、特に大学から会社へ入社する際の手続きをおさらいしておきましょう。
今の日本の就職手続きは「新卒一括採用」と言われるものです。その名の通り、新卒者を、一括で、採用する方法ですね。
ちなみに、新卒者は「学校を卒業して3年以内の人」、という意味です。新しく卒業した人という意味ですね。わかりにくいな。

つまり、今の日本の採用は
「みんないっせーのーで採用始めようね!優秀な学生はみんなのものだからフライングして接点を持つとかはルール違反だからね!」と決められているんです。まぁそれはしゃーないでしょう。優秀な子はどの企業も採りたいですからね。ただ、学生ながらにいくつか課題を感じてます。

まず、このルールが学生にしっかり伝わっていないこと。なんで採用側だけでルール決めてくれとんねんっていう話です。
皆さんスポーツ見ます?僕はサッカー見るのが大好きなんです。楽しいんですよね。ルール分かってるから。手でボール触っちゃダメだよ、って分かってるから「なんであの人たちはわざわざ足でボールを扱ってるんや?」とならないですよね。
ましてや求職者なんてプレーヤーでしょ?なんで片方のチームは詳しく分かってないルールが存在するの?勝つとか負けるとかではなく、シンプルに怖いですよね。どこまでOKなのかわからないっていう状況が。

さらに問題なのが、このルールがもはや機能していないこと。もはやなんのこっちゃわかりません。よく知らないルールが機能していない、って何をどう調べたらええんやって感じです。機能してないからしっかり周知されてないのかもしれないですけどね。

そしてそして、事態をさらに複雑にしているのが、「そのルールが適用されるのは日本にある全企業ではない」ってことですね。経団連に所属している企業だけ、このルールが適用されます。経団連って何?ってなる学生さんも多いと思います。日本の教育とは、、と考えさせられますね。

そんなこんなで、みんなで一斉に採用しようぜルールがカオスな状況になってきてるわけです。

変化の兆し

これまでの変化

これまでもいわゆる就活ルールに関する変更はありました。
というのも、いっせーのーで、のタイミングが何度も変更されています。
事前知識として、みんながタイミングを合わせることが2つあるということも押さえておいてください。

1つ目は、「情報解禁」です。こんな感じで採用しますよーという説明会を開いてもよくなる時期です。マイナビなどのナビサイトもこの時期を持ってグランドオープンということになります。
2つ目は、「選考解禁」です。その名の通り、面接開始しますよーという日です。この日以降にようやく選考が始まり、内定ゲット!につながるわけです。

当初この形式が始まった2006卒の就職活動では「情報解禁」が3回生の10月、「選考解禁」が4回生の4月でした。2013卒の際に「情報解禁」が12月に後ろ倒しされ、さらに2年後に4回生の3月に変更されました。
僕たち、2020卒の就職活動は、「情報解禁」が3月、「選考解禁」が6月です。
選考が早期になれば、学生が勉学に励まなくなる、との理由で変更されてきた模様です。そんなん関係ないですよね。知らないんですもん。
そして、去年の10月に「就活ルールの廃止」が宣言されました。

廃止

ようやく本題です。今回ケイダンレンがやろうとしていることは、「新卒一括採用の廃止」です。つまり、企業にフライングを許可する形になります。なぜ廃止に踏み切ったのか。時代に合っていないから、です。高度経済成長の時代にできたルールを、元号が2つも変わって「令和」になろうとしている時期まで続けていることにようやく疑問を感じたみたいです。

これから

じゃあこれからはどーなんねんってことなんですが、一言でまとめると「通年採用」に変わる予定みたいです。いつでも採用活動していいし、いつでも会社の紹介をしてね、という形になります。卒業してから就活する人も出てくるようなルールですね。採用活動の多様化が期待されます。

一方、やはり懸念はありまして。個人的に気になっているのは、学生にしっかり周知されるのかということです。今の形のいいところは、考えなくても周りが動き出してから動ける、動きがある程度予測できる、というところです(欠点でもあるんでしょうが)。しかし、自由だよ!と言われれば、自ら動く責任があります。情報を受け取って、自分から行動しなければいけなくなります。大学側も就活ばっかやられたら困るので、今まで以上に卒業要件厳しくする、とも言ってます。自己管理が余計に大切になりますね。

本当に就職の形は変わるの?ってところも心配です。採用に的を絞っての改革なんですが、他の制度(退職金・終身雇用・雇用保険など)を見ると、一括採用がベストではあるんですよね。働き方も同じように変えないと、結局「引退詐欺」みたいなことになってしまいそうです。

まとめ

社会に出る = 就職するという前提で、就職の形について書きました。いまは新卒一括採用という形が主流ですが、22卒(今の大学2回生)からは通年採用でいつでも就活していいよとなる見込みです。ただ採用だけを一辺倒に変えてしまうのではなく、それに対応して、働き方もさらに変えていければより新卒にとっていい時代になるのかなぁと思います。
果たして「新卒採用」自体5年後に生き残ってるのか、って話なんですけどね。
今日もありがとうございました。