Hablar

日々思ったことをつらつらと

今週のお題「卒業」

[2019/4/20(土)更新]

卒業

今日は少し緩い話を書こうかと思います。

大学生になり、中高生の行事とは少し距離を置けるかと思いきや、毎年毎年受験に追われる立場になってしまいました(笑)。


その中で、やっぱり卒業って大きい行事です。
高3生はほとんどの人が卒業ですし、中3生でも心苦しいですが卒塾してしまう生徒もいます。
1人の生徒と出会い、別れるときに感じる寂しさはとても切ないものがあります。
ともに目標に向かって頑張ってきた仲間とこれから会う機会がなく、一緒に笑い合えないということが本当に辛いです。

しかし、卒業のときに生徒から語られる言葉は何事にも代え難く、本当に心から嬉しいと思える言葉です。
今日はその中でも印象に残った言葉をいくつか紹介したいと思います。

「先生に出会えたことの方が価値がある気がする。」

Aくんは受験生の1年間、ともに勉強する仲間として一緒に頑張っていました。
毎日朝から塾に来て、受験勉強を頑張る姿を見て、自分も頑張らないとなぁと勇気付けられる日々でした。
宿題も必ず毎回やってきますし、成績も伸び悩んだ時期はありますが、順調に伸び、志望校に通用する学力になっていました。
しかし、私の力不足で不合格という結果になってしまいました。
とても悲しそうに合格報告に来てくれたAくんと話していると、こんなことを言われました。

「他の塾に行って他の先生に教わって、志望校に合格するよりも、先生に出会えたことの方が価値がある気がする。」


気がするだけでも本当に幸せな言葉です。
力不足で不合格になってしまったにも関わらず、「人間として成長できた」と言ってくれました。

勉強をすることは手段でしかなくて、何のために勉強をしているのか、夢は何なのかをずっと話し続けていました。

話を繰り返すたびに、何となく話が具体化されていくのが自分でもわかったようで、それは自分の成長だと自信になったようです。
そのとき、勉強を必死にやれたことは必ず糧になるから、何かに打ち込む時は同じようにしてみてね、と伝え、お別れしました。


自分の言葉で成長できたと実感できた人がいることにとても幸せに感じます。

※Aくんは補欠合格という形で、志望校への合格が決まりました!よかったです。(泣)

「先生の授業を目指してるんです。」

実は数名、大学に入学しても「卒塾」しない子がいます。
講師として働いてみたいと言ってくれる子がいるんです。
こんなに嬉しいことはないです。

大学生としての成長、講師としての成長がまた隣で見られるんです。


ある1人の元担当生徒のBさんのお話をします。
生徒の頃から優秀で、勉強もできて、担当講師以外の講師ともしゃべれるということで講師やってみない?と誘ったところ、OKしてくれました。
実際、とても優秀な講師に成長してくれました。
優秀講師賞も取ってます。
この生徒には「先生の授業を目指してるんです。」という言葉をいただきました。


本当に嬉しいです。
何人か担当講師がいる中で、自分の授業スタイルで他の子どもに勉強を教えたいと思ってくれたことは講師をやってて格別です。

その言葉を頂いてからというもの、より生徒目線で、楽しく、身になるものな授業とは何かより考えるようになり、生徒が講師にならなくても、友達に伝えたいような塾ってどんなところだろうと考え始めました。
その結果、講師になってくれる子も増えました。
感謝してもしきれません。
※Bさんは僕の初担当です。感慨深い…。

以上、今回はお題で記事を書いてみました。
まだまだ生徒からの嬉しい言葉はあるので、また機会があれば紹介したいと思います。
今日も頑張りましょう!